ひつじの寝言 連載『届かぬ指先』 忍者ブログ
日記や更新記録などをまったりと。 別名「今日のアスランさん」…落書き絵日記です。
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先日の中途半端なモヤモヤ妄想を風野さまが拾ってくださいました。
まるで魔法でかぼちゃを馬車に変えてもらったみたいwww
以前、このブログでイザークがアスランさんに抱く、苛立ちに似た感情を持て余す「届かぬ指先」というカテゴリーでいくつかの場面を描いていたのですが、そのテーマまでがっちりくみ取ってくださって本当に感激です。
ありがとうございます!(感涙)

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痕 ―ラクリモサ 涙の日―

         〈 文 「どんぶり鉢」風野さま〉




「罪ある人が、裁かれるために、ちりからよみがえるその日こそ、涙の日である」


ソファーの向こう側を覗き込んで、イザークは、一瞬、ぎょっとなった。

潜水艦に、休憩室などあったものではなく、ただ、空いたスペースに申し訳程度にソファーが置いてあっただけだ。
その向こう側で。

アスランが。
耳から血を流して横たわっている。

そう、見えたのだ。

ニコルを失って二日目。

まさかと思い、息を殺して近付いて。
全身で詰めていた息をはき出した。

血に見えたのは、イヤホンの真っ赤なコードだった。


(人騒がせな奴だっ!)


腹立たしくてならず、起こしてやろうといきり立って、また気付く。

コイツ、痩せたか?
俺もコイツも、いいや潜水艇の皆、連戦続きで疲労の極みにあっておかしくない。
しかし…。
イヤホンのコードの赤さとは対照的な耳朶の白さが際だっている。
蒼い髪が、青ざめてさえ見える白い頬に乱れかかって……やつれが際だつ。
しかも、長い睫毛の端には、涙の痕。
頬には、透明な流れの筋。
うっすらと開いた唇が紡いだのは。


「……コル…」


耐えきれず、今度こそ起こそうとして手を伸ばすと、気配を感じたのか、あちら側に身体が傾いていく。

するり、と。
音もなく、赤いコードが指に絡まった。

指と指の間から、もれ聞こえてきたのはピアノの音色。


(知ってます?イザーク?
アスランって、綺麗な宗教曲を聴くと眠ってしまうんですよ。
レクイエムやミサ曲、ですか?
どうでしょう?アスランのリクエストなら、僕、いくらもアレンジして弾くんですけど)


あまり、仲が良かったとは言い難かったが、確かな絆のあった年下の戦友の言葉が脳裏をよぎる。

「…俺の前では、涙ひとつ零さなかったくせに!」

吐き捨てつつも、絡まったコードをそっと元にもどし。
イザークは、その場を慌てて後にした。



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風野さま、ありがとうございましたv

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うわああ、またMIAになってご心配をかけてしまいました!
すみません、三連休?何それ美味しいの?な、勢いで仕事したり、風邪引いたり、ささやかな家族サービスしたり、仕事したりしてました・・・。
音信不通になっていて申し訳ありません。
コメント&メールをありがとうございますw(お返事は金曜日にv)
温かい言葉に励まされて、なんとか人型を保っていられます。
お絵描きは、しばらくまともにしていないけど・・・;;
とにかく眠くて妄想すらまとまらず、やっと描いた落書きさえ居眠りしています(笑)

ソファーで居眠りするアスランさんを見つけたイザークさん目線で色々妄想。
イヤホンの真っ赤なコードを流血と見間違えてゾクッとしたり。
伏せて覆われた髪から覗く白い耳。
影を落とす長い睫毛。
乾いた涙の後。
うっすらと開いた唇。
寝返りをうったはずみで耳から外れたイヤホンから漏れ聞こえたピアノのメロディ。

・・・まとまらなくて、ますます悶々するー!(号泣)

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小さく開いた口元から洩れる熱い呼気。
そして、薄く汗ばむ白い項。
腑抜けた奴の姿に苛立ち、高ぶる感情を撃ち砕く覚悟で、引き金を引いた。(side Yzak)

アカデミーの射撃の最終テストにて。
細かい設定はわかりませんが、アスランに熱があったことに気がついていたのが
イザークだけ(?)というところが大変素晴らしいと思いますv

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お互いに惹かれながらもすれ違い、触れ合えないイザアスを描いていく予定の『届かぬ指先』ですが、
今回は捏造(いつも以上にただの妄想v)なので番外にしました。
もし、種運命でアスランが脱走した現場にイザークがいたら・・・。
「アスラン!貴様ぁ!いったい何をやっている!」叫ぶイザークに、
アスランは「議長の言う戦うためだけの駒になんてなれない」なんて、遠回しな言葉で議長に裏があることを説明します。
それでも、通じてないようで通じている二人なので、イザークはアスランを信じようとするのです。
裏切り者の汚名を着せられたアスランを信じたい。
でも、追っ手は多く、もはやイザーク一人の力ではその銃弾を鎮めることができません。
ザフトの同胞を傷つける訳には行かない。でも、アスランを殺されたくない、守りたい。
真実を確かめたい。
アスランは追いつめられ、追っ手の銃弾からメイリンを庇っています。
その二人の姿をイザークは一瞬だけ寂しそうな切ない表情で見つめます。
こんなところで殺されるくらいなら、
「・・・行け、アスラン!」

「そして、生きろ!」

そんな、妄想です。
どこかでこんなifを書いていらっしゃるサイトさんをご存じでしたら、ぜひぜひ教えてくださいwww
ありそうですよね? イザアスで逃避行ならもっと嬉しいです(笑)

本当は・・・雨に濡れたイザークを描きたかっただけだったり(笑)

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清冽な瞳から溢れる涙 拭うことはおろか 共に泣くことすら許されない(by Athrun)

・・・ニコルゥ〜ッ!!!(涙)この時期のアスランは辛すぎます。

こっそりシリーズ化しようとしている『1行ポエム』です(笑)
(4月9日の日記が初回で、今回は2回目です。)
求め合い触れ合いたいのに、手を伸ばせず想いは届かない・・・そんな彼らの不安定な距離をテーマに、お互いの視点でいくつか描きたいと思っています。
タイトルは『届かぬ指先』・・・たった今、落描きしながら思いついたので(笑)何回続くか未定ですがもう少しお付き合いくださいv

そして、近所の公園の桜がやっと咲きましたーwww

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