日記や更新記録などをまったりと。
別名「今日のアスランさん」…落書き絵日記です。
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今日、娘の仲良しさんがお引越しちゃいました。
家族ぐるみでお付き合いいただいていたのでとても寂しくなります。
近所の別なお友達5人が遊びに来てくれたのですが、
その仲良しさんが今日お引越したのを知らなかったようで、驚いていました。
そうだよね、昨日一緒に遊んだばかりだものね。
娘と寂しいねってしんみりしていたところへ、素敵なメールが!
「翠焔」のAthuko様から小話をいただきましたwww
実は、Athuko様のご家族が先週末お引越のためサイトを休止されていたので、
そろそろアスラン不足ではないかと思いまして、
拙い絵でお手伝いというか、激励というか、いつもの迷惑メールをお送りしたのです。
そしたら、その絵に小話を書いてくださいました!
うわあああああああい、オキアミでクジラを釣ったどーーー!
Athuko様、ありがとうございますv
サイト改装準備中なので(いいかげんになんとかしたいです)
取り急ぎ、新鮮なうちにここでお披露目させていただきます。
〈オキアミ↓〉
〈クジラ↓〉「翠焔」Athuko様よりいただきました!小話ですv
* * * * *
春とは雖も肌に突き刺さる冷たい風が開け放った窓から吹き込んで来て、室内の埃を巻き上げる。
本棚から抜いた書籍の山を崩し、いつの間にか読み耽っていたイザークは凛々しい銀の眉を顰める。
「もう、こんな時間か…」
サイドボードの上の時計が示すデジタルの数字は正午をとっくに過ぎたことを教えてくれた。
「何していやがる、アイツめ!」
苛立つ胸に浮かぶのは藍墨色の蓬髪と深緑の双眸を倶えた生意気な後輩の容貌。
大学の卒業式後の、二次三次と回を重ねる毎に乱れた酒席で、
遂に積年の想いを吐露してしまった相手。
その時は頷き、自分も同じ気持で居たと白状したくせに。
「バカヤロウ!」
毒吐いた声に力がなかった。
今夜の最終便で学生時代を過ごした街を離れ、
女手ひとつで自分を育ててくれた母の下から地元の大学院へ通う。
畑違いのアスランは大学院も此処に残る予定だと言って、はにかんだ淡い笑顔を見せた。
だと言うのに何故来ないのだ。
ふつふつと怒りが込み上げてくる。
ちょうどタイミングを計ったようにジーンズのポケットで携帯電話が震えた。
サブ画面を走るアスランの文字。
「貴様っ!」
通話ボタンを押すと同時に詰る。
「済まないっ…、ロボットアームが故障したんだ。復旧に手間取って。」
機械工学専攻のアスランは人間と全く同じ動きをするロボットの手を開発していた。
「フンッ!どうせ設計ミスだろう?」
機械の、それも腕だけのヤツに嫉妬しても始まらないのに、
口を開けば嫌味のオンパレードになってしまう。
「違う!設計は完璧な筈だ。今回は作動プログラムのバグなんだ。」
どうしてコイツは機械にこうも熱中できるのだろう。
人の心の機微にはとことん疎いくせに。
「そのっ…、引っ越しの荷造りは大丈夫なのか?」
躊躇いがちな問いかけにイザークは薄い唇の端を吊り上げ鼻から大きく息を吐いた。
「貴様が来ないせいで間に合わんかも知れんな…」
「それはっ!」
愚直な恋人が絶句する。
「冗談だ。後は書籍を箱詰めするだけだ。直に業者が来て手伝ってくれる。」
「本当に済まない。マティウスでの荷解きには必ず手伝いに行くから…」
「そうか。期待しているぞ。」
「ああ、必ず!だから…、道中気を付けて。イザーク」
「貴様もおかしな輩には注意しろ。マティウスで待っているからな。」
「分かった…」
通話を終えたイザークはニンマリと笑う。
(ヤツがわざわざマティウスまで来る、だと?)
ジュールの屋敷に人手は足りている。
だが、恋人と荷解きをするのが待ち遠しく感じられて、
イザークは厚い書籍を手早く箱に詰め込み始めた。
END
* * * * *
Athuko様ありがとうございましたー!荷解きも頑張ってくださいv
それにつけても、億劫な荷造り作業もAthuko様にかかると
こんなに情緒溢れるものになるのですね。素敵ですv
家族ぐるみでお付き合いいただいていたのでとても寂しくなります。
近所の別なお友達5人が遊びに来てくれたのですが、
その仲良しさんが今日お引越したのを知らなかったようで、驚いていました。
そうだよね、昨日一緒に遊んだばかりだものね。
娘と寂しいねってしんみりしていたところへ、素敵なメールが!
「翠焔」のAthuko様から小話をいただきましたwww
実は、Athuko様のご家族が先週末お引越のためサイトを休止されていたので、
そろそろアスラン不足ではないかと思いまして、
拙い絵でお手伝いというか、激励というか、いつもの迷惑メールをお送りしたのです。
そしたら、その絵に小話を書いてくださいました!
うわあああああああい、オキアミでクジラを釣ったどーーー!
Athuko様、ありがとうございますv
サイト改装準備中なので(いいかげんになんとかしたいです)
取り急ぎ、新鮮なうちにここでお披露目させていただきます。
〈オキアミ↓〉
〈クジラ↓〉「翠焔」Athuko様よりいただきました!小話ですv
* * * * *
春とは雖も肌に突き刺さる冷たい風が開け放った窓から吹き込んで来て、室内の埃を巻き上げる。
本棚から抜いた書籍の山を崩し、いつの間にか読み耽っていたイザークは凛々しい銀の眉を顰める。
「もう、こんな時間か…」
サイドボードの上の時計が示すデジタルの数字は正午をとっくに過ぎたことを教えてくれた。
「何していやがる、アイツめ!」
苛立つ胸に浮かぶのは藍墨色の蓬髪と深緑の双眸を倶えた生意気な後輩の容貌。
大学の卒業式後の、二次三次と回を重ねる毎に乱れた酒席で、
遂に積年の想いを吐露してしまった相手。
その時は頷き、自分も同じ気持で居たと白状したくせに。
「バカヤロウ!」
毒吐いた声に力がなかった。
今夜の最終便で学生時代を過ごした街を離れ、
女手ひとつで自分を育ててくれた母の下から地元の大学院へ通う。
畑違いのアスランは大学院も此処に残る予定だと言って、はにかんだ淡い笑顔を見せた。
だと言うのに何故来ないのだ。
ふつふつと怒りが込み上げてくる。
ちょうどタイミングを計ったようにジーンズのポケットで携帯電話が震えた。
サブ画面を走るアスランの文字。
「貴様っ!」
通話ボタンを押すと同時に詰る。
「済まないっ…、ロボットアームが故障したんだ。復旧に手間取って。」
機械工学専攻のアスランは人間と全く同じ動きをするロボットの手を開発していた。
「フンッ!どうせ設計ミスだろう?」
機械の、それも腕だけのヤツに嫉妬しても始まらないのに、
口を開けば嫌味のオンパレードになってしまう。
「違う!設計は完璧な筈だ。今回は作動プログラムのバグなんだ。」
どうしてコイツは機械にこうも熱中できるのだろう。
人の心の機微にはとことん疎いくせに。
「そのっ…、引っ越しの荷造りは大丈夫なのか?」
躊躇いがちな問いかけにイザークは薄い唇の端を吊り上げ鼻から大きく息を吐いた。
「貴様が来ないせいで間に合わんかも知れんな…」
「それはっ!」
愚直な恋人が絶句する。
「冗談だ。後は書籍を箱詰めするだけだ。直に業者が来て手伝ってくれる。」
「本当に済まない。マティウスでの荷解きには必ず手伝いに行くから…」
「そうか。期待しているぞ。」
「ああ、必ず!だから…、道中気を付けて。イザーク」
「貴様もおかしな輩には注意しろ。マティウスで待っているからな。」
「分かった…」
通話を終えたイザークはニンマリと笑う。
(ヤツがわざわざマティウスまで来る、だと?)
ジュールの屋敷に人手は足りている。
だが、恋人と荷解きをするのが待ち遠しく感じられて、
イザークは厚い書籍を手早く箱に詰め込み始めた。
END
* * * * *
Athuko様ありがとうございましたー!荷解きも頑張ってくださいv
それにつけても、億劫な荷造り作業もAthuko様にかかると
こんなに情緒溢れるものになるのですね。素敵ですv
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