ひつじの寝言 間に合った-! 忍者ブログ
日記や更新記録などをまったりと。 別名「今日のアスランさん」…落書き絵日記です。
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うっかり昨日の日記を見てしまい、消化不良を起こしていらした方々に朗報です!
昨日の無責任な妄想を拾ってくださる神様がいらっしゃいましたv
実は私自身も消化不良を起こしていて、今日はアスランサイドを描こうかと思っていたら、
こんなに素敵なお話がメールで届いていたんです。
以前頂いたお話もコラボに掲載予定なのですが、まだイラストが描けていません。
でも、独り占めが溜まってしまったので、取り急ぎこちらを新鮮なうちにお裾分けですwww
後ほど改めて落書きを加筆修正してコラボに再録させていただきますねv

『どんぶり鉢』管理人 風野様が書いてくださいました!
では、どうぞー!
****************************


【Smoky Kiss】


PCで即時入力していた議事録に、いつになく誤字脱字があって、訂正をしていると、思いの他、時間がかかった。
生徒会の他のメンバーは、とっくに帰宅するなり、クラブ活動に戻るなりしている。
そういえば、図書館で借りていた本の返却期限が迫っているんだったと思い出して、慌ててPCをしまい、部屋の戸締りを確認して生徒会室が入っているクラブ棟を出た。
図書館はさすがに大学部を有する学園なだけあって立派な施設で、専門スタッフがいる検索システムを支えるPCの部屋、ノートPC持込可能な大きな自習室、教育目的に制作されたプログラムを閲覧できるオーディオ・ルームが完備され、けっこう遅くまで開いている。
クラブ棟から図書館へ行こうとして。
夕陽に染まる校舎の屋上でさらりと揺れる銀色の輝きが目に入った。
途端に、本の返却期限なんて、どうでも良くなってしまった。
足先を180度変えて、校舎に入り、階段をかけ上がる。
屋上にたどりつくと、腕をくんで立っている長身の後ろ姿がある。
何とか息を整えながら、近づいた。
銀髪が流れて、綺麗な顔が振り向く。いつもとちょっと様子が違って、きつい薄青の瞳は、あからさまに「何だ、また、お前か」って言ってるみたいだ。
もし、そう言われても、仕様がない。
だって、仕様がないんだ。
先生が新学期に少し遅れて赴任してきた時から、俺はおかしくなってしまった。
学校に行くのが嬉しくてならなくなったのは、先生に会えるからだ。
学校に着いた途端、先生の受け持ちの授業がない日でも、今日は先生に会えるかなって、ドキドキしている。
たまに、ほんとうに時たま、先生と二人きりになれて、話すことができたりすると、「嫌われるようなこと言ってるんじゃないかな」と思いながらも、でも先生のことがもっと知りたくて、しつこくつきまとうように話しかけてしまう。
ふわりと煙草の匂いが、風にのって流れてきた。
先生は無言だ。
「…センセイ、煙草吸うんだ?」
先生の眉が、ほんの少し動く。
父はまったく煙草を吸わないし、クラスの子達みたいに興味もないから、俺は煙草のことは良く知らない。
でも、先生が吸っているなら、知りたい。
「煙草って、どんな味?」
先生は、かすかに舌打ちして、片手を俺の肩に伸ばしてくる。
何のことなのかわからず、驚いていると。
先生の唇が、俺の唇に噛みつくように重なってきた。
反射的に身体が動いて、後じさろうとしたけれど、先生の手は腕は、強い。
俺の肩と腰をとらえて、離さない。
煙草の煙のかすかに苦い匂いが、俺の口の中に広がる。
先生の舌が入ってきて、俺のをきつく絡めとり、吸い上げ、少し息が苦しくて、俺は、俺は、どうしていいかわからなくなる。
足に力が入らなくなって、何だか頭がぼうっとしてきて、夢中で先生の背中にしがみついた。
「……大人を、からかうな」
先生は、唇をはなすと、俺の身体もそっと離してしまった。
「もう下校時間だろうが。子供は帰れ」
先生、俺、からかってなんか、いない。
もう、子供でもない。
先生のことなら、何でも知りたい。
それだけなんだ。
先生は、落としてしまった煙草を足元でもみ消し、新しい一本に火をつける。
夕陽が落ちていく方を向いて、何も言ってくれない。
細い煙が流れてくる。
その煙の匂いと味は、俺の口の中に残るものと同じだった。



文:『どんぶり鉢』風野 様
絵:ひつじ
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風野様、ありがとうございました!!!

せっかくの素敵なお話に、急いで描いたものをくっつけてごめんなさい。
あとでもう少しまともなものに描き直しますね!

この後、潤んだ瞳で濡れた唇を拭うアスランの予想外の姿に、
ちょっと大人げなかったと反省するジュール先生。
「・・・こんな子どもだましのキスひとつで泣くな、馬鹿者」
大きな手でアスランの頭をくしゃりと撫でて、去っていく・・・。

ああ、駄目っ。まだまだ妄想が止まらない・・・(笑)

コメントやメールをありがとうございます!
お返事は週末にさせていただきますねv
遅くなっていてすみません。

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